Blogista

LoLをしながら社畜しながら生き抜く話

エンジニアを辞めた理由

最近退職エントリなるものが流行っているので、せっかく無職になったので辞めたきっかけを振り返りも含めて書き連ねようと思う。

 

 

辞めた会社の概要

所謂通信インフラ系。一次受けくらいの位置かな。主にC++で組込みシステムとかが多かった。

退職理由

理由1:志望する部署配属ではなかった

入っていた会社は目玉となるメイン事業を宣伝していて、自分もそれに興味があって入社したのは良いのだが、志望していたメイン事業に携わる部署配属にはならなかった。配属後に知ったが、どうやら採用した時点で部署は決まっていたらしく、配属出来レースに釣られて全く興味のない部署に配属されたのが最初の不満点だった。「会社なんてそんなもの」と言われるとそれまでだが、尤もらしくヒアリングまでしておいて最初から結果が決まっていたなんて、それを世間では不誠実というのではないだろうか。

理由2:エンジニアにそもそも興味が湧かなかった

 「ならなぜ入った」と言われそうだが、ブラック研究室でメンタルブームした中での就活はやはり正常な思考ができていなかったと言わざるを得ない。

 もっと具体的に言うと、エンジニアは根源的に「作る行為が好きな」技術者であることが必要だ。コードにしろ、クラス図にしろ、システムエンジニアという仕事では最終的なモノができるまでありとあらゆる中間物を作ることになる。その行為自体が楽しめないと、それと引き換えの莫大な労力や、プログラミングにおけるあらゆる障害を乗り越えられない。作った感想よりも作ったこと自体を楽しめる人間でないとITは厳しい気がした。

 自分はどちらかといえば、サービスやプログラムを提供した結果、人がリアクションしてくれることが嬉しい種類の人間だった。自分のした仕事にプラスにせよマイナスにせよレスポンスをもらうことが嬉しかったのだ。ブログだって自分が書くこと自体が好きである以上に、人が反応してくれることが楽しい所がある。エンジニアを目指すというのは、情報処理の分野が好きとか以前に、モノ作りを楽しむ人間が適していると思った。

理由3:システムを作るという作業が好きじゃない

1日の3分の一を企業で過ごすにあたって、それを半永久的に続けて苦にならない作業であることが大事かなと今では思う。この一年朝から晩までPCにかじりついてドキュメント作りとプログラミングを繰り返していたが、これらの作業が潜在的に苦手だったことも大きな要因だった。軽く頭の中で自問自答してみたが、たとえ志望する部署配属になったとしてもこの作業はしんどいな、と感じた。

 

結論:就活ちゃんとしようね

 自分は院生時代の環境が環境だっただけに就活を最後まで完遂する余力が残っていなかったし、自分がやりたくないことを我慢できる閾値が他人よりも恐らく低いため適当に入った会社を1年で退職となった。大学在籍と就活は体力が有り余っている人を除いて両立することが難しいと思うが、いざ転職しようとしても候補が自分の中に選択肢として存在しないとかなり苦しい。自分が何をして残りの人生の大半を過ごし、生活の糧にするのかは時間と経済的な余裕があるうちに納得できるまで形にしておいた方が良いだろう。

 無職になって分かるのは、人間は容易く社会と切り離されるし、自由よりも孤独の方が勝るため決して楽しいもんじゃないってことだ。